Re:sotte~リソッテ~
CONCEPT
リノベーションやリフォームをお考えになる動機は人それぞれ。
今でこそ耳にするようになったリノベーション。sotteのリノベーションの歴史は意外と古く、10年以上も前からリノベーションのプロジェクトを手がけてきました。例えば、地元出水市では築40年超えの民家をフレンチレストランにリノベーションしたり、福岡県福岡市では質屋兼住宅の建物を焼酎居酒屋にリノベーションしたり。もとの間取りの短所を長所に、長所は最大限に活かす斬新なプランと、店舗のプロデュースも行うsotteならではの経験に基づいたコダワリのデザインを融合。
普通のリフォームとはひと味もふた味も違う感動を体感できる、新築にせまるリノベーション。
CASE01 / SKM HOUSE
数年間空き家となっていた築20年ほどの祖父母の終の棲家を、お孫さんご家族が譲り受け、移り住むこととなったこちらの住宅。
ご相談当初は、増築をご希望でした。しかしながら限られた予算の中で増築を行うと、ご希望の内容をいくつか諦めていただかないとならない状況でした。sotteでは、いろんな角度からこの家と向き合った結果、増築をせずにリノベーションで間取りを大幅変更する計画としました。広縁や中廊下などの無駄な空間は徹底して排除し、問題ないお風呂場などはそのまま使用。家全体の断熱改修や水圧の弱さ等の弱点は、徹底的に改善しました。
BEFORE / 施工前
当初は立派な床柱が印象的な仏間と床の間だったこの空間。写真の左側は広縁越しに南の庭が広がり、右側にはお風呂やトイレ等の水まわりへと通じる中廊下がありました。
AFTER / 施工後
もとは仏間だったこのスペースには、LDKの主役としてⅡ型のキッチンを採用。お子様の様子を眺め、時には会話しながら調理できるこの空間は、奥様にとって最高のキッチンへと生まれ変わりました。
BEFORE / 施工前
こちらのスペースは祖母のベッドとトイレが設置された介護用の和室でした。写真手前には広縁と収納スペースがあり、また写真正面の洋室には部屋内にせり出した大きなクローゼットがあったため、とても使いにくい洋室でした。
AFTER / 施工後
手前の広縁だった部分の面積まで子ども部屋として活用し、少しでも広いスペースを確保するため、カプセルホテルと寝台列車からヒントを得て、空中で互い違いとなるベッドスペースをご提案しました。今では子供たちお気に入りの遊び場となっております。
建物一つ一つは、それぞれ違った表情を持っています。それぞれに良いところもあれば悪いところもあり、良いところがたくさんある建物と、そうでない建物があります。新築当初は、その時の使い手さんの用途にあった設計だったと思われますが、時の流れと共に使い手さんが変わったり、同じ使い手さんでも時代の変化や時間とともに、住まい方や使い方、考え方は変わるものです。
一番大切なのは、使い手さんの『これから』です。今と未来の使い方を使い手さんとともに一生懸命考え、想像し、使い手さんに合った住みごこちや使い心地をご提案いたします。
でもその際に忘れてはいけないのが、その歴史ある建物へのリスペクトです。長所はアイデアをプラスしてさらに伸ばし、短所は長所へと改善。
こういった作業の積み重ねが、新築にはないリノベーション独特の絶妙なバランス感覚を生みだします。
一般的には、新築よりもコストが落ちるこの手法。『これから夢のマイホームを新築で!』とお考えの方も、【中古住宅をリノベーションする】という手段も、選択肢の中に入れられてみてはいかがでしょうか?